9日のニューヨーク外国為替市場では、スペインへの懸念が広がったことやドイツの 国債入札が低調な結果にとどまったことで、リスク回避の動きに更に拍車がかかった。
ドイツ政府がきょう実施した国債入札で40.32億ユーロを調達したが、目標の50億 ユーロに達せず、需要の弱さを示した。 ドイツがコントロールしている欧州で反乱が起き、危機が深刻化。ドイツへの信頼が 落ちている。ユーロが崩壊するとのシナリオも浮上しており、今後の欧州の展開に注
視が必要か。
5月31日のアイルランドの国民投票や16日に予定されているオランド新仏大統領とメ ルケル独首相の会談など、不透明感も多い。
・ドル・円は上値の重い展開。一目均衡表の雲の下限水準80円10銭を割り込んだこと から、重要な節目である200日移動平均水準である78円43銭も視野に入る。
・ユーロ・ドルは下値を探る展開が継続。転換線で基準線である1.3108ドルを割り込 んだことから、下値を探る展開か。
・ユーロ・円は米株価指数先物の下落に連れてリスク回避の円買いが加速。重要な節 目である200日移動平均水準の105円30銭を割り込んだことから、中期的な弱気相場に 入った可能性がある。
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