2011年11月11日金曜日

イタリア情勢に神経質な展開が続く中ベルルスコーニ首相が総選挙の意向を後退させたことや入札が目標をクリアしたことなどでイタリア債価格上昇(利回り低下)が見られユーロの買い戻しも。もっとも、強い買い戻しの勢いはなくNY市場ではもみ合いに。

【東京市場】安値もみあい

イタリアへの懸念拡大によりユーロ安株安が進んだ後を受けての10日の東京市場。日本も含めアジア株はのきなみ大幅安となり、リスク懸念は依然強い中、為替市場の反応は限定的なものにとどまった。ユーロは朝方対ドル、対円で売りが強まり、前日海外市場の安値を割り込むところまで値を落としたものの、ユーロ円の105円、ユーロドルの1.35という大台を割り込むことが出来ず、短期筋の利益確定による買い戻しに下値が支えられる展開に。今晩の海外勢の出方待ちという意識が強く、大台を割り込んで売り込むような大きな動きにはつながらなかったもっとも戻りも鈍く、地合は依然弱い。

【ロンドン市場】リスク回避一服 イタリア債は7%割り込む

リスク回避の動きが一服。懸念のイタリア債に関しては、一昨日の売りが証拠金引き上げ措置による影響が大きかったこともありその影響が薄れた昨日は買い戻し機運に。さらに、ベルルスコーニ首相が解散総選挙の意向を後退させたことなどがイタリアへの懸念低下、ユーロの買い戻しをさそった。イタリア債の入札もなんとか目標をクリアと行ったところでユーロ買いに寄与。英中銀は金融政策を予想通り据え置き、こちらは材料視されず。

【NY市場】S&Pがフランス格下げと誤報

S&Pがフランス格下げと誤報。すぐに訂正したが、格下げの準備に入っていて準備稿がでたのではとの思惑などがユーロ売りを誘った面も。S&Pは格付の安定見通し維持を表明あくまでシステムエラーとしている。イタリア債も落ち着いていたが、S&Pの余波か買いが盛り上がらずもみあいに。

【ここからの見方】

週末、今日はNY休みと言うこともあって一旦は様子見ムード。もう一段の戻りが出るようであればユーロ売りもおもしろそうであるがこの水準で無理にポジションを作らなくてもと言う意識も。

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