2011年11月14日月曜日

イタリア新政権成立に向けて、リスク懸念後退

【東京市場】 値動き限定も、ドル円はじり安
値動きが限定的で、もみあいに。ドル円は77円台半ばを一時割り込むなどやや頭の重い展開。ただ、77円台半ばには、これまで節目で見られた日銀による覆面介入を疑わせる買い注文が入っておりそこから下への動きには慎重な姿勢も。株式市場が回復を見せておりリスク懸念は後退しているが、NY市場が祝日でお休みとなる中大きな動きを出すまでの勢いはなかった。
【ロンドン市場】 取引手控えムード
米国市場が株式は開いているものの債券がお休みで、為替も基本的にお休みとあって全般に取引手控えムード。海外市場に入って、ドル円が77円台半ばの買いが引っ込んだ形で77円台前半での推移と、頭の重さを見せたのが目立った程度。ベルルスコーニの辞任が決定的なイタリアは週末の予算法案採決などをまえに動きが出ず。
【NY市場】 基本的には休場
基本的には休場となる中、ドル安ムードが強まった。ユーロが、イタリアの新政権発足間近という動きをうけて対ドルで買いが出たほか、ドル円の売りも継続され、77円05銭近辺まで値を落とすなどドルは全面安基調に。
【週明けの市場】
週末、伊ベルルスコーニ首相の辞任とモンティ氏の首相指名が行われたことを好感しユーロは対ドル、対円で上昇して始まった。ユーロドルは一時1.38台を回復するまでに買い進まれたが上値からは利益確定売りも出て、神経質なもみ合いに。ドル円は77円台前半でもみあい
【ここからの見方】
イタリアに市場の焦点が移る中モンティ氏の新首相指名でどこまで懸念が後退するかが焦点。懸念事項が一つ片付いた形で、週明けのオセアニア市場でユーロドルが1.38台をつけるなどユーロ買いの動きが強まったが、その後値を戻す等、神経質な展開が続いている。欧州に関しては、一時期に比べ懸念が収まっているが、要人発言などで値を崩す可能性があることもあり、大きな買い上げには慎重な姿勢がみられる。ユーロの戻り売りという流れが継続しそうだ。ドル円は日銀の覆面介入期待もあり、下値はしっかりとなっているものの介入警戒が後退する海外市場で値を落とす展開が続くなど頭が重い展開が続く。実際の介入に踏み切れるかどうかが焦点となる。

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