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パキスタンでも国民の半分が影響を受けるような巨大洪水に見舞われ、今年になって オーストラリアが大洪水の被害に遭っている。これらを地球全体の災害だとしてひと つにまとめて捉えると、ここ数年で何か大きな異変が続いていることが窺わせていて 薄気味悪い。
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これを地球温暖化だという人もいるし、ちょっとした氷河期に入りつつあるのだとい う人もいる。どちらなのかは科学者の間でも意見が分かれているが、いずれにせよ地 震や天災、気象の激変や自然環境の悪化は、誰もが感じているのである。
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通常はここで「災害に備えないとならない」と考えるのだが、最近はそうではなく、 「これに意味があるのではないか」と考える人たちがいることだ。自然災害と言えば 「自然に起きる災害」だから、「意味」はなく、単に自然が荒れているのを意味して いると誰もが考える。しかしごく一部に自然災害は自然に起きた災害ではなく、人為 的に起こされている災害だと考えている人達がいるのだ。
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2008年の北京オリンピックのときに中国政府がやったことを思い出してほしい。中国 は人工降雨弾をオリンピックの前に三千発も空に撃った。ヨウ化銀を大気中に撒くこ とで雨を早めに降らし、オリンピックの快晴を演出したのである。れは秘密でも何で もなくて一般紙にも書かれていたし、その報道で初めて「そんな技術があったのか」 と驚いた人も多いと思う。これで雨を降らせることができるのであれば、冬に使えば未曾有の大降雪になる。今 年の年末年始はヨーロッパでは記録的な大雪だったが、こういうのも人工降雨弾、も しくはその技術を使って飛行機でヨウ化銀をばらまけば実現できた。
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現在、人工降雨の研究はロシア、アメリカ、中国で研究が先行しているという。それ だけでも何か途方もない話だが、最近では地震を人為的に起こす技術まであって、そ れがあちこちで使われていると主張する人もいる。「ハイチの地震はアメリカが起こ した」と主張したのは、ベネズエラのチャベス大統領だった。
関連記事:http://www.youtube.com/watch?v=Q9Q...
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地震を人為的に起こすとはどういうことだろうか。これはソ連(現ロシア)などが、 人為的に小さな地震を起こして大きな地震を回避できないか、という発想から研究さ れたものである。可能なのだろうか。技術的にはすでに可能だと言われている。可能 どころか、すでにアメリカ軍はあちこちで使っているという人もいるのである。
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超兵器「HAARP」なるものの存在をご存知だろうか。アメリカではこれらを「高周波 活性オーロラ調査プログラム」通称「HAARP(High Frequency Active Auroral Rese arch Program)」と呼んでいる。「HAARP」で検索すると、どこを見ても「地震兵器 」だと書かれていて、相当流布されている説であることが見て取れる。
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しかしアメリカは「いや、これはイオン層を調べるための実験・分析装置である」と 言っているだけで、これが兵器であるとはひとことも言っていない。そもそも名前か らして「オーロラ調査プログラム」である。しかし、ベネズエラのチャベス大統領を 納得させるには至っておらず、アメリカが「playing the God」している、すなわち 「神を演じている」と言わしめている。壮大すぎると話が荒唐無稽になっていくのは宗教と同じで、結局それを信じていいの か悪いのかは分からないのが今の世の中である。問題は、誰がそれを信じているのか ということだ。チャベスは地震兵器がアメリカの陰謀だと信じ込んでいる。
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地震の本当の狙いは言うことの聞かないイスラム大国イランに向けることで、ハイチ はテストだったというのがチャベスの信じるところだ。リビアのカダフィ大佐は91 1がアメリカの陰謀だと国連で全世界に放言した。イスラムを敵にするために、アメ リカがわざと起こしたのだという。
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これによって起きる反応は、新興国やイスラム国の完全なる反米姿勢である。ハイチ の地震はアメリカの兵器だと聞かされれば、多くのハイチ人は反米になる。また、チ ャベスのような反米の大統領が「あれはアメリカがやった」と言い回ると、ハイチと は関係のないイスラム国・新興国も一緒に反米になる。すなわち、イスラム国家と新興国で大災害が起きれば、アメリカがそれをやったとし て、反米化が促進していくという事実である。アメリカのせいかどうかは別にして、アメリカのせいにすることで反米機運が高まる のである。これは興味深い傾向だ。
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